今の世の中、何でも「効率よく」っていうのが刷り込まれてきている様に思います。
仕事を効率よくこなすことで、生産性をあげる。
効率よく買い物をすることで、時間を短縮する。
効率よく食材を使い切るために、宅配を利用する。
効率を良くすることで、時間を手にすることができるということでしょう。
自分も仕事のための自己啓発本なんかで、「効率よく」というのは1つの好きなジャンルだし、生産性を上げるために効率よくすることはとても大事だと思っています。
そうすると、無駄なもの(無駄に見える、思えるもの)ってどんどん切っていきたくなるんですよね。
でも、心のどこかで「効率よく」ばかりでもダメなんじゃないか?という思いもあります。
例えば、どんどんと無くなりつつある近所の個人商店があります。
主に食品を扱うお肉屋さんや八百屋、酒屋、魚屋といった所。
逆に、大型商業施設は増えていく傾向にある。
いろんなお店が入っていて、様々な買い物ニーズに応えてくれるので大変便利。
スーパーもほぼすべての食材が手に入って便利。
一か所にまとめることで効率を上げることができるわけですね。
こりゃあ、いいことだらけ!
食料品を買うなら、断然スーパーの方が効率がいい!
でもね。
どうしても、自分は個人商店が気になるんです。
近所のお肉屋さん。
八百屋さん。
魚屋さん。
酒屋さん。
スーパーに行けばどれもいっぺんに手に入る食材を、わざわざ3店舗も4店舗もまわる。
これって非効率?
まあ、そうですね。
でも何て言うかなぁ。
そこでしか得られないものもあると思うんですよね。
まずは、お店の人とのやり取り。
大型商業施設はお客さんの数も多いので、店員さんとのやり取りって機械的になりがちじゃないですか。
ひっきりなしにお客さんが来るので対応に追われるから、一人一人ゆっくり話していられない。
特にレジの方。
その反面、個人商店だと調理方法や鮮度、おすすめ品などを聞いたり、世間話やら新しい情報を仕入れたりできる。
何より、人とつながる温かさ?良さ?みたいなものを感じる。
そして、小さい頃から子どもを一緒に連れて行けば社会勉強にもなる。
挨拶の大切さ。
大人同士の会話を見て、参加して、コミュニケーションを学ぶ。
そして、買い物という社会的な活動を目の当たりにする。
こういったことは、大型商業施設でもできなくはないが、やっぱり落ち着いてゆっくりとはいかない。
それに、「色をつける」なんてことも、子どもが知ることができる。
サービスとかおまけという言葉でもいいんだけど、日本語っていろいろな表現があるから面白い。
お得意さんになると、ちょっと色を付けてくれることもしばしば。
特に、子どもにおつかいを頼むとそんなこともある。
「はじめてのおつかい」デビューには最適の場所になります。
うちの子のはじめてのおつかいは、近所のお肉屋さんでした!
そうやって、地域の方々の優しさに触れることができるのも個人商店ならではじゃないかな?
買い物って買う側が偉い!みたいな感覚もっていませんか?
お金を出すんだから。
そんな感覚。
まあ、そこまで感じていなくても、買い物は単にお金と交換できる!みたいな感覚しかもっていないとなると・・・・。
ちょっと寂しくないかなぁ。
個人商店で買い物も同じじゃん!っていうかもしれないですが、そういった所で買い物を続けていると、有難みを感じるようになるんですね。
「いつもありがとう」って。
売る側は買ってくれてありがとう。
買う側は、(役に立つ、必要な物を)売ってくれてありがとうって。
スーパーで大量に買うよりも、肉は肉屋で買う。
そうすることで、このお肉で今日は〇〇が食べられるんだ!と嬉しくなる。
もちろん自分もスーパーで買い物もするし、スーパーでも有難みは感じますが、どうして大量に買うのでそういった感覚が紛れてしまうように思います。
それに、ちょっと屁理屈っぽく言えば、スーパーの方が無駄なものを買ってしまう傾向が高くなりませんか?
あ!セール品!
あ!新商品!
これもあった方がいいかも!
やっぱりこっちにしようかなぁ?
どうせだから一緒に買っておこう!
1つ2つは思い当たる節がありますよね?
というわけで、自分は近所のお肉屋さん、魚屋さん、酒屋さん、八百屋さんはずっと残っていて欲しいと思います。
ちょっと買い物効率が悪くても、ちょっとお値段が高くとも買い物に行きます。
もちろん、スーパーにも行きますが。
便利なので!
それに、肉は肉屋、魚は魚屋で買った方が良いもの、美味しいものが手に入りますよ!
若干値段は張りますが。
今日は、地域を大事にしよう!という話題でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご意見、感想などいただけたら嬉しいです。