日々子育てをしている方々。
仕事もあり、家事もあり、育児もありで一日があっという間だ!と感じているでしょう。
そんな忙しい日々の中で、忘れがちなのが「夫婦の会話」。
当然、仕事や家事・育児が最優先事項なので、夫婦の会話は時間が余ればという感じ。
でも、夫婦間のやり取りは大事です!
いやいや、ラインや電話でやり取りしているから大丈夫!という方もいるかもしれませんが、夫婦間のやり取りだけでなく、子育ての視点で見ると、夫婦間の会話が「子どもにとってコミュニケーションの教科書」になるからなんです。
夫婦の会話は子どもの「良質なコミュニケーション力」を育むためには大事なこと。
また、夫婦の会話が心地よいものであれば、それを見た子どもの心に安心感が生まれ、家庭が子どもにとっての安らぎの場になるわけです。
年末年始、お休みが取れないという方もいるかもしれませんが、家族が集まることの多いこの時に、夫婦でどんな会話をしているか、振り返ってみるのもいいかもしれません!
【夫婦の会話を見直して、子どもへいい影響を与えよう!】
ある調査によると、普段の夫婦の会話って8割近くが子どもに関することなんだそうです。
確かに、思い返してみれば、「今日学校でどうだった?」とか、「園でどうだった?」なんて話から始まり、夫婦でもその延長の話をしていることが多い気もします。
自分の職場でイメージすると、上司や先輩の話していることがほとんど自分に関係することだったら、どんな内容か気になりますよね?
さて、それを踏まえたうえで、「夫婦の会話が子どもにいい影響を与えるには?」と「どんな話題?」に気を付ければいいのかを考えていきます。
夫婦の会話が子どもにいい影響を与えるには?
言葉は学力の基本となるもの。
その言葉はどうやって身に着けていくかというと、家庭でのコミュニケーションの積み重ねです。
つまり、夫婦の会話がベースになる。
子どもは夫婦の会話の中に、「コミュニケーションのイメージ」を作り上げていきます。
言葉のやり取りを見て、聞いて、それを吸収していくのです。
だから、大事なことは「言葉の選定」です!
まずは、肯定的な表現や前向きな言葉を使う機会を増やす。ポジティブな言葉に言い換えることができないか?と夫婦で話すといいです。
「今の俺の言った言葉、〇〇っていう言い方もあるね!◇◇って言い方もある。どっちが聞いていて感じがいいかなぁ?」って。
そんな風に見直していると、その会話を見ている子どもも自然と言葉の選択肢が増えていきます。言葉が増えるだけでなく、同時に使い方も学べるわけです。
テストや成績など
「90点かぁ」 ⇒ 「あと10点で満点だ!」
「あそこで、こうすれば勝てたのに」 ⇒ 「悔しかったな。どうすれば勝てるか考えよう!」
子どもの作品
「ここもうちょっと・・・なぁ」 ⇒ 「この目の所が細かく描けていて上手!」
「これは面白くないなぁ」 ⇒ 「この部分面白いねぇ。こっちもこうやって変えて見たら?」
テレビを見ていて
「何言ってんのコイツ」 ⇒ 「う~ん、ちょっと考え方が違うと思うなぁ」
「変なの、だっさ」 ⇒ 「ちょっとこれは好きになれないねぇ。見栄えがねぇ」
何が間違っていて、何が正解かというつもりはありません。
ただ、感じ方は違うと思いませんか?
先ほど、上司の例で出しましたが、自分に関することが大半を占めている会話であれば、やっぱりネガティブなことよりも、ポジティブな言葉を聞きたいですよね?
ちょっとだけでも、まずは自分の発する言葉だけでも、「言葉の選定」をしてみましょう!
また、個人的な事ですが、漫才はとても勉強になると思っています。
ユーモアのある返しやテンポのよい会話を心がけると、そうしなかった場合にくらべ、確実に場があったまるので、いい影響を与えるのは間違いないと感じています。
だから、ほとんどテレビ私ですが、漫才や笑点なんかは家族で見ようぜ!っと誘っています。
どんな話題に気を付ければいい?
気を付けたいものは、言葉や言い回しだけではありません。
これだけでも十分かもしれませんが、ここは欲張って「話題の選定」もやっちゃいましょう!
夫婦で共有できるもの、かつ楽しいことや笑顔になる話題を取り入れます。
「過去」のことを話すなら・・・。
- 子どもが小さい時の可愛い行動
- 子どもが頑張ったこと
- 家族の楽しい想い出
など。マイナスや欠点、失敗などは必要のない限り振り返らない。
「未来」のことなら・・・・。
- 明日、週末、来週、1か月後、今年、などのイベントや行事の話
- 新たな予定を作り出す話
- 世の中、家族、友人などへの願いに関する話(欲望じゃないよ)
もちろん、「今」を楽しむ会話があってもいいですよね!
我が家は結構、「言葉遊び」をすることもあります。
そうすることで、子どもが夫婦の会話に目を向け始める。
そこで、子ども一緒に会話をすることでその話題に関する興味関心が高まり、実際に子ども自身もチャレンジしてみることにもつながります。
たとえば、趣味やスポーツの話題。食事のこと、旅行の事など。
もし共通の話題がなければ、新たに一緒に何かを始めるのも話題を作る一つの方法です。
ただ、注意点はネガティブなニュースに関する話題です。
政治や芸能ニュースなんかは基本的に批判ばっかりのネガティブな内容ばかりなので、基本的に話題にしない方が無難です。
つい、良くない言葉を連発していしまいます。(そういったことは、子どもがいない時に)
先ほどの調査結果によれば、子どもに関する会話以外は2割程度。
その大事な2割をネガティブニュースを見て文句を言ったり、学校や園の文句を言ったりそういったことに費やすのはもったいないですよね!
最も大事なこと
まとめると、夫婦の会話は言葉遣いや話題に注意する必要があること。
夫婦が仲良く会話をしていることで、子どもにとって家庭が安心できる場所になるという副作用もあります。
両親の笑顔を見て、子供は安心するのです。
子育てで忙しい中だと、どうしても夫婦の会話は事務的になったり、省略されたりします。
でも、これも子育ての投資だと思って、夫婦の会話を見直してみるのもいいと思います!
親が変われば子供も変わる。きっと、子供にも変化が現れるはずですよ!
最後に、夫婦間で絶対忘れてはいけない言葉があります。
それは「ありがとう」です!
行動ではなく、必ず言葉で伝えるのです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!ご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。