今の世の中って効率が重視されすぎているような気がします。
なぜかって?
溢れる情報。
溢れるエンターテイメント。
SNS。
数十年前と比べると、人間を取り巻く環境の変化とモノの多さに圧倒されている。
だから、その取捨選択に時間が取られるから、効率が求められる。
その結果、大事な体験が欠けているような気がしてならないんです。
それは、「気付く力」。
「あ!こんなところに花が咲いている!」
「(早く雨やまないかなぁ)あ!あっちは青空が見える!もうすぐ雨がやむかも!」
「(歩くの面倒・・・)歩くのって気持ちがいいかもね!」
「あの雲、〇〇に見えるよ!」
気が付いたから何?って思うなかれ!
発見こそ幸せを感じる力の土台なんです。
幸せはあるものでもなく、幸せになるものでもなく、「感じる」もの。
だから、発見という名の「気付く力」がないと幸せが感じられない。
今、我々を取り巻く環境は「気付く力」を必要としないほど目新しい物に囲まれている。
自分で気付く必要が無いんですね。
情報やモノを与えられるまま。
与えられることのみが幸せだと勘違いしてしまう。
冒頭の話題に戻ります。
モノや情報に溢れる現代。
それに対応するかのように効率が求められ、そしてその犠牲になっているのは?
「無駄な体験」
なんだと思います。
大人にとっては、もちろん体験済みのことや予測できることなので、「無駄な体験」として映るのかもしれませんが、少なくとも子どもにとっては「新しい発見」に満ち溢れた体験なのです。
目的地の無い散歩。
雨の中のお出かけ。
ちょっとした寄り道。
いつもと違う行動をしてみる。
一見、非効率で無駄なことと思えることに中に、発見がある。
もちろん、いつもいつも何か発見できるわけではないでしょうが、それでもその無駄?のようなものを受け入れることで「気付く力」も養われていく。
これは大人にとっても大事なことだと思います。
最近、いろんな断捨離がブームになっているのも分かる気がします。
情報やモノを取捨選択というレベルではなく、ほとんど捨てる!
テレビ。
ゲーム。
SNS。
これだけで、だいぶ時間の余裕が生まれ、心にも余裕が生まれます。
心に余裕が生まれれば、無駄な時間を楽しむ余裕も生まれる。
そして、目の前のものに気付くことができる。
今、子ども達って忙しすぎませんか?
園や学校に加え、習い事、塾、ゲーム、テレビ・・・・。
とても24時間では足りない。
二度と戻らない成長期。
必要なのは、無駄な体験を通した「気付く力」を高めることなのではないでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。