前回、「人は経験の積み重ねでできている」という言葉から出発し、経験は「家庭での過ごし方」だという所まできました。
前回の記事です。
↓↓↓
やっぱり子育てするなら、経験に投資するという視点はもっておいた方がいい!と思ったこと。
今回はのその続きで、どんな経験や過ごし方がいいのかなぁ?という自分なりの考えをまとめていきます。
はじめに結論を言うと、次の6つのジャンルの体験だと思います。(大きく分けて)
- 言葉(態度)
- スキンシップ
- 遊び
- 自然
- 友達
- 健康
まず、前提としてこの考え方は、生まれてから~小学校低学年くらいまでの子育てのイメージです。
それは、10歳位から(小学校3・4年生)はだんだんと親から離れて、子ども同士の繋がりが強くなっていく時期だからです。
もちろん、その後もこの6つの観点は重要ですが、親が関わる時間はだんだんと減ってきます。
親が関わる時間が減っていくからこそ、そのときまでに家庭において、たくさん経験しておく必要があるんです!
それでは、一つ一つ考えていきます。
まずは、言葉(態度)。
語彙が豊富な子は、大人の話を理解しやすいために、話を聞く力も上がります。
同じ年齢の子でも、ちょっと説明してわかる子は、どんどん新しい知識を吸収し、そのことでまた更に疑問を抱いて・・・・と、雪だるま式に学んでいく。
一方、語彙が少ない子どもは、何となく理解したつもりでいるので、ちっとも知識として積みあがっていかない。
両者に差が生まれるのは、言語環境であると考えられます。
つまり、家庭で使われる言葉遣いが丁寧であれば、子どもも丁寧な言葉遣いになる。
家庭で使われる言葉の種類が豊富であれば、子どもの語彙も増える。(子どもに「どういう意味?」と聞かれたらちゃんと答えてあげる。)
家庭でユーモアのある会話が飛び交えば、子どもの発する言葉にもユーモアが生まれる。
また、括弧で態度も加えています。
時として、言葉と態度はセットになることがあります。
親が横柄な態度であれば、その態度に合わせて言葉も変わってくるでしょう。
親が子どもにもちゃんと謝る態度がとれるようなら、子どももそういったことが身に付くでしょう。
二つはセットになることも多いので、言葉だけでなく、態度まで変わってくる。
そして、後述しますが、この言葉と態度、後で出てくる友達関係と大きな相関があるので、凄く大事なんだなと覚えておいてください。
子どもが生まれてから10年間、家庭内でどんな「言葉」をかけて、どんな「態度」を示すか?
10年あれば、大きな差になることは容易に想像できますよね?
そして、言語環境でもう一つ外せないものが。
それは、読書。
さまざまな言葉に触れるには読書は欠かせない。
でも、幼児期から小学校入学くらいまでは、自力で本を読めるという子は少数派。
だからこそ、親の読み聞かせが大事なんです。
読み聞かせについては別の記事をご覧ください。
↓↓↓
子どもの心を引き付ける読み聞かせの押さえるべきポイント!【基本編】
子どもの心を引き付ける読み聞かせをレベルアップさせるポイント!【応用編5つ】
次に、スキンシップ。
子どもの心理的安定に欠かせないもの。
具体的には・・・。
- 手をつなぐ
- 抱きしめる
- 肩を寄せ合って座る
- 膝の上に座らせる
- おんぶ
- 肩車(男性のみ?)
- だっこ
- 頬と頬を寄せ合う
- 頬にキス(家庭によってはパパさんダメって言われることもあるらしいですね)
- 高い高い(男性のみ?)
- よしよし(頭をなでる)
以上11個。
毎日やってください!
最低どれか1つでいいので。
きっと、子どもの心が安定して、会話がしやすくなるはず!
また、本来言葉の項目に入るものですが、スキンシップをとっている時の方が言いやすいと思ったのでこちらの項目にしました。
スキンシップを取りながら、言葉も合わせて伝えると、子どもの心理的な安定が強固なものになります。
「愛してるよ」「好きだよ」「大事だよ」
「可愛いね」「カッコいいね」「素敵だね」
「よくできたね」「がんばったね」「上手だね」「すごいね」
そう!これも、毎日!
どれか1つ以上!
これを毎日続けるって大変?
いやいや、大変じゃないですよ!
寝る前に、我が子の頬にチュッってして、「今日も〇〇頑張ったね!おやすみ🎵」って言うだけでクリア!
食後のリラックスタイムに、膝の上に子どもを座らせ、園や学校から持ち帰ってきた作品や課題などを見ながら、「すごいね🎵」「素敵だね🎵」と言えばクリア!
どれも一つ一つ簡単にできるもの。
いやいや、そんなの恥ずかしいじゃない?って声もあるようです。
ですが、そもそも、夫婦二人で始まった家族。
2人の時はこうやって愛情を育み合ってきたじゃないですか!
その延長です!
ようは、家族の文化にしてしまえばいいです!
まだ遅くないです。
子どもが親の手を離れる前に、スキンシップの習慣を家庭内に作り上げましょう!
この時間は二度と戻ってこないんです。
投資するなら今しかない!
3つ目は、遊び。
まずは、運動という面での遊びについて。
8~9歳までに神経系の発達がピークを迎えると言われます。
簡単に言うと、様々な動きを習得するには、8~9歳までにやっておかないとちゃんと身に付かない可能性があるよ!ってこと。
だから、歩くようになったらたくさん外遊びの経験をさせること。
- 公園の遊具
- アスレチック
- プール
- ボール(サッカー、ドッジボール、バスケット、キャッチボールなど)
- なわとび
- ラケットやバットなどを使った遊び
- そりやスキーやスケートなど
- スケートボードやキックボードなど
- 三輪車やキックバイクや自転車など
- 広い原っぱで、鬼ごっこやどろけい、かくれんぼなどの遊び
これらは技能を高めるという点も大事ですが、今後の人生を楽しむために身に付けておくという視点も大事です。
これからの時代、遊びやスポーツは人生を豊かにしてくれること間違いなし!です。
それから、言葉や態度同様、これらの経験値も後ほど出てくる友達関係に影響を与えます。
ただ、自分が運動が苦手だとか、アウトドアは好きじゃないとかそんな方々も多くいるかもしれません。
でも、子どもに経験をさせてあげることはできるはず。
なにも、スポーツ選手を育てるわけではないですが、上記のような運動やスポーツを経験させておくことが大事な理由は伝えた通りです。
もちろん、両親も一緒に楽しめる方がいいとは思いますが、どうしても一緒にやらなきゃいけないと言うことはありません。
無理のない範囲で、少しでも取り組んでもらえたらと思います。
また、遊びは外だけではありません。
もちろん、家の中で、カードゲームやボードゲームなどを通じて育まれる力もあります。
外遊び同様、このような経験をしているかどうかは大きい。
単にルールを知っていてゲームを楽しめるだけでなく、ゲームに内在される思考要素は学習という面からみてとてもプラスに働くと思います。
別の記事でおすすめのカードゲームを紹介しているので、是非参考にしてください。
↓↓↓
小学校入学までに経験しておきたいカードゲーム10選!(番外編も2選あります!)
そして、4つ目は、自然。
自然体験ですね。
- 山に登る
- 川で遊ぶ
- 森を散歩する
- 海で遊ぶ
- BBQをして火を扱う
- 雪で遊ぶ
自然体験で一番大事なのは、五感をフルに使うことができる!ということです。
脳の発達が著しいこの時期に、本物に触れることは何よりも大切な経験。
なぜなら、経験していないことは理解が深まらないから。
大人になると忘れてしまいますが、確かに自分たちも子どもの頃に自然に関する体験をたくさんしてきたはずなんです。
今ほどテクノロジーが発達していない時代だったので、きっともっと本物に触れていたはず。
それに、自然の中にいる子ども達って、はたから見てると生き生きしている風に見えません?
私にはいつもそう見えるんです。
私の住んでいる所は一応、ぎりぎり都会?と呼べる場所なので、自然が溢れる場所へ行くと子ども達が生き生きしているのが分かるんです。
子どもが中学生、高校生と成長していくと、こういった自然に触れ合う機会は確実に減っていってしまうのは予想できます。部活やら学業やら、交友関係やらで。
であるならば、本物に触れることができる自然体験は、出来るうちにやっておく!
そうしないと、大切な投資の機会を失うことになりかねません。
また、ストレス解消には森林浴などの自然と触れ合うことが効果があるなんてことも言われています。
子どもの頃に自然経験しておけば、将来うつになりそうになっても、そういった対処法を自然と取ることができるようになるかも。
さて、残りは友達と健康ですが、長くなったので、続きは次回にします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
是非、続きも見て下さい!