前回までの簡単な復習です。
「人は経験の積み重ねでできている」という言葉から、幼少期の経験って大事だよね!って感じでスタート。
そして、幼少期~学齢期の経験ってつまり、家庭での過ごし方にほぼ近い。
じゃあ、家庭での過ごし方で大事なことって何だろう?と考えた結果、6つのポイントに絞って話をしてきました。
- 言葉(態度)
- スキンシップ
- 遊び
- 自然
- 友達
- 健康
前回は、言葉(態度)から自然体験まで4つに触れたので、今回は残りの「友達」と「健康」について考えていきます。
前回の記事はコチラです。
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やっぱり子育てするなら、経験に投資するという視点はもっておいた方がいい!と思ったこと。(その2)
では、5つ目の友達について。
友達関係はとても重要です。
なぜなら、人の人格形成には人間関係が大きく影響しているという研究もあるようなので。
もちろん、遺伝的な説の方が優勢な気もしますが、やっぱり環境、人間関係は「考え方」に大きな影響を及ぼしていると、自分は思っています。
人間関係もある程度持続性があるので、どんな人と付き合うかで積み重ねるものが変わってくる。
あの人のおかげで自分は変われた!って思う人いません?(私は結構います。)
さて、その友達関係についてまずは、親の観点から。
これは、経験させるというよりも、環境を整えてあげるという意味です。
友達と関係を結びやすい環境を整えてあげる。
言い換えれば、いろんな友達と遊べる機会を提供してあげるということ。
子どもが大きくなるまでは、友達と約束をしてきて一人で家を出ていって友達と遊ぶことは難しい。
だから、親が一緒じゃないと友達と遊べないですよね。
もちろん、園や学校での友達関係があるじゃない!という意見もあるでしょうが、私はそれだけではちょっと足りないと考えています。
大人だって仕事の人間関係だけでなく、プライベートな人間関係を構築していますよね。
自分の趣味嗜好や考え方が似ている人とのつながりはとっても大事なわけです。
自分と同じ考え方の人がいるというだけで、所属意識を感じられる。
つまり、自分は一人じゃなくて理解してもらえる人がいるという安心感です。
同じように、子どもだって園や学校以外でつながることで、自分を理解してくれる友達がいると思える。
ただ、幼稚園とかだと、プライベートでつながる友達は園での友達という可能性は高いです。
それでもいい!
園や学校は決められた枠組みの中で生活しているので、子ども同士が子どもらしく楽しむための場所としては設定されていません。
プライベートで友達と遊ぶ経験の良さとは、自分たちの自由に創造できる空間があるということ。
その自由の中に、揉め事がおこる、けんかがおこる、そんな自由もあるわけです。
園や学校だと、強制的にけんかは止められ、折り合いをつけなければなりません。
もちろん、そういった経験も大事ですが、たまには自分の意見(良いか悪いかは別として)をぶつけあったり、理不尽な思いをしたり、そういった軋轢を経験するのも強い心を育てるために必要です。
ようは、いろんな友達にもまれて強く育てよ!ってイメージです。
ただ、大変なのは両親です。
仕事、家事育児の他に、子どもを友達と遊ばせる時間を確保しなければならないのですから。
わかっちゃいるけど、時間的に無理!
なんて言葉が聞こえてきそうですね。
この辺りは家庭事情によるので、あまり強くは言えませんが、それでもやっぱり今!この時期しかないと考えると、子育て期間中だけは割り切って、何かを諦めて、子どものための時間を生み出す努力はしてもいいのかなと思います。
その辺りの考え方は、「機会費用」という言葉について解説している記事があるので、そちらも是非読んでみて下さい。
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自分も2人の子がいるので、5~6年は自分の趣味、つまり自分の時間から遠ざかっていました。
ようやくこうやってブログを再開したり、趣味のランニング・サイクリングを少しずつ始められました。
次に、友達と関わるにあたって難しい問題もあります。
それは、親が我が子に関わって欲しいと思う子と関れないという問題。
もしくは、あまり関わって欲しくないのに、自然と惹かれあって関わってしまう問題。
これって本当に難しい。
親にコントロールできる問題ではないからですね。
まさか、あの子はコレコレこういう子だから距離を取りなさい!なんて、言えないですし。
絶対言わない方がいい。(そういう人の見方を覚えてしまうから。)
だけど、何にもできないわけではないです。
対策としては、前回紹介した「言葉(態度)」や「遊び」を大事にしていくことです。
子どもに限らず、人間って自分と似た人に寄り添っていく傾向があります。
そして、子どもの関係づくりでも同じように、好きな事や好きなものが近い方が仲良くなりやすい。
ただ、子どもの場合はそれだけではなく、言語レベルが重要になってきます。
この場合のレベルは高い低いで優劣をつけるものではありませんが、使っている語彙やニュアンスが近い方が仲良くなりやすい。
つまり、家庭の言語環境が似通っている方が、子ども同士の相互理解が進み、仲良くなりやすいと考えられるわけです。
言葉遣いや態度、そういったものが知らず知らずのうちに子どもの人間関係に影響を及ぼしていると思ったら、見直してみましょう!
家庭内の言語環境や態度を!
また、友達関係は遊びの経験も影響を与えると思います。
先ほどの人間は似た者同士がくっつきやすいというのと同じで、子どもは共通の遊びを共有できると一気に仲良くなれます。
多くの子どもにとって、一日のうちで何よりも楽しみで学びのある時間です。
だから、そんな楽しい時間を共有できる友達とは、ずっと一緒に居たいと思うくらい仲良くなります。
もちろん、一人で本を読んでいるのが至福の時という子どももいまが、それはそれで問題ありません。
人間は十人十色、そういった子は本好きの友達とつながりますので。
遊びやスポーツをたくさん経験しておくことの大事さは、子ども達同士が遊びを始めた時に仲間になりやすくなる!ということです。
ルールも知らない、技能もない、という状態では遊びを楽しめない確率が低くなり、結果そういった子達と仲良くなる機会を逃すことになります。
ただ、これはあくまでそう考えることができる、というだけで絶対にそうなる!ってことではないです。
また、この遊びにはいわゆるゲームやYouTubeも含まれます。
もし子どもがゲームやYouTubeに時間を費やしているとしたら、学校ではそういった友達が増える確率が高くなると考えていいと思います。
個人的には、こういったものはもっと大人になってから触れればいいという考えです。
子どもが成長していく今、二度と戻らない時間を多少なりとも手を加えることができるなら、やっぱり親が関わって、デジタルにはない楽しみを教えてあげることに力を注いであげたいと。
(iPadを作った、スティーブ・ジョブズは我が子にiPadを極力触らせなかったとか。)
というわけで、言語環境や遊びの経験は友達関係に大きく影響を及ぼす!と考えられるので、子育てを投資と考えらるなら、振り返って改善の余地がありますね!
(自分も意識してます。)
それでは、最後の6つ目、健康です。
これは子どもというよりも、人間が生きる上でのすべての土台ですね。
まずは健康ありき。
ただ、持病を持っている方もいるので、そういった方がダメだということではありません。
健康という状態を指すのではなく、現時点での健康な状態であろうとする「生活習慣」のニュアンスで理解してもらえればと思います。
だったら、生活習慣という項目にすればよかったじゃん!って感じですが、細かなこだわり?で健康の方が親しみやすく感じたからです。
生活習慣と聞くと、ちょっと縛られている感じがしませんか?
まあ、とりあえず言葉は健康で表記。
意味としては、日々の生活習慣ということで。
というわけで、健康の項目について考えていきます。
健康は食事と睡眠という2つの観点があります。
(運動もありますが、今回は前述の遊びに含むことにします。)
身体も脳もどんどん成長していく子どもにとって、一番大事なことかもしれないので最後にもってきました。
まずは、食事。
自分がここで発信するまでもないですし、その道の専門でもありませんが、日々の食事はできるだけ作って、しかも良いものを手作りがいいと考えてます。
その理由は。
- 食事を楽しむものとして捉えるため
- 食事を作るのも勉強になるから
- 感謝の気持ちを育むため
- 何よりもその子自身の体を作るものだから
今は宅配や外食もかなりいいものが揃っている。
半手作りのセットみたいなものあるし、冷凍食品も充実。
時間が大切だから!ってここを省いてしまうのも分かります。
いつも!は無理でも、出来るだけ手作りがいいです!という考えです。
なぜなら、人間だけが食事を楽しむという文化をもっています。他の動物にはありません。
その食事を楽しむためには、本当の素材の味を経験しておく必要があります。
それは味覚も発達していくから。
できるだけ、子ども時代は化学調味料や添加物に頼らずに、調理をしたものを与えてあげる。
そうすることで、大人になった時に味の違いが分かるようになる!(はず。自分がそうだったのでたぶん。)
味オンチになってしまっては、将来の食を楽しむことはできないし、食生活の乱れにつながって健康を損なう恐れもあります。
お店の料理は確かに美味しい!ですが、高級なところに行かない限り、化学調味料や添加物が入っていない保証はないと思います。
食事はそのまま子ども自身の体を作り上げるものだからこそ、今できることはできるだけ食材に気を使うこと。
食材に何が使われているかわからないとなれば、やっぱり責任もって親が食事を用意してあげた方がいいと思います。
特に、乳幼児期は。
ただ、あれこれ気を使いすぎて100点満点を目指すのは絶対良くないですが、食の安全性を考えることはとても大事だと思います。
また、食事を作ることは優先順位を学ぶことにとても役に立ちます。
自分も料理を作るので、確かに実感します。
いろんなことを考えて調理を進めている。
そして、両親ともに料理をしていると自然と子どもも興味をもって「やってみたい!」という。
そういったことを学ばせることもできます。
さらに、食事には作る楽しみもあります。
絵や工作といった製作している時の楽しみは皆さんも理解できると思います。
そういった楽しみが料理にもあるんです。
もちろん、万人が同じようにこの楽しみを共有できないことは分かっています。
ただ、その楽しみにたどり着いていないだけかもしれない可能性もあります。
そして、感謝の気持ち。
食べることで生きていくことができている!という実感を味わうには、一緒に買い物に行って、家庭で調理して、そして美味しくいただく。
このように食卓だけでなく、食卓にのぼる過程も経験しておくといいですね。
料理を全くしないという方がいたら、是非やって欲しいと思います。
食べると言うことの有難み。
作ってもらえるということの有難み。
「美味しい」と言ってもらえることの有難み。
「ありがとう」と言ってくれることの有難み。
これらを実感できると思います。
自分は、子育てが始まってから料理を作るように(たま~に)なりましたが、この4つはしみじみと感じました。
いつもとは言いませんが、出来る時には手料理を作ってみるといいと思います。
自分のためでもありますが、家族のため。
それが子どものより良い成長のためになると思います。
最後に、食事はそのまま子ども自身の体を作り上げるものだからこそ、今できることはできるだけ食材に気を使うこと。
食材に何が使われているかわからないとなれば、やっぱり責任もって親が食事を用意してあげた方がいいと思います。
特に、乳幼児期は。
そして、健康のもう一つ重要なポイントは睡眠。
最も重要かもしれないポイントです。
睡眠は、脳を休めたり成長ホルモンを分泌させたりする大事な人間のコンピューター。
それも、一生使い続けるもの。
だからこそ、大事に育てていかなければならないんです。
それには絶対必要な物があります。
それは、「時間」。
睡眠時間です。
睡眠に関する研究はさまざまあるようですが、睡眠の時間と質は確実に成長に影響を及ぼすのは間違いないようです。
そして良質な睡眠は、その日のパフォーマンスにも大きく影響していきます。
ですので・・・。
宿題が終わってないから。
部屋の片づけが終わってないから。
(台所の)片付けが終わってなくて、一緒に寝てあげられないから。
(両親が)遅くまでテレビを見ていたから。
などなど、いろいろな理由はあるでしょうが、そんなことよりも大事なのは「子どもの睡眠」だと思います。
なぜなら、先ほどの理由の一例はどれも後から取り戻せるものばかり。
その日の睡眠は取り戻すことは無理なんです。
一日やそこらだけならいいのかもしれませんが、これが日々の習慣化されていくと・・・・。
脳機能の発達に差が出てくるのは、誰でも理解できると思います。
もちろん、脳機能は個人差がありますし、発達の仕方にも差があるので一概には言えませんが、どちらにしても睡眠の量と質が影響を及ぼすことには変わりありません。
後でもなんとかなるものに目をつぶり、今しかないという時間を大切にできるか。
まさに、投資の考え方と似ていると思います。
長期の投資では、目の前の下落局面を耐え、右肩上がりの将来を信じて追加投資ができるか。
~だから睡眠時間を確保できない。
ではなく、どうしたら睡眠時間を確保できるか?という考え方が大事になってきます。
自分も子どもが生まれて、ようやく時間の大切さに気が付き、子どもの睡眠確保を最優先に生活習慣をカスタマイズしてきました。
結構いろんなものを断捨離?してきましたが、今の所なんの問題もありません。
子ども達がそこそこ自立してきてくれたのも大きいです。
先ほども触れましたが、ようやく自分の時間も作れるようになってきました。
そうなんです!
子ども達が自立してくれると、自分の事は自分でやれるので、その分の私の時間が生まれるのです!
これは、子育てに投資してきた結果、今、自分に時間という形で一部が返ってきているんだと思います。
我が家の場合は、部屋の片付けが苦手なので、その辺りは大目に見ています。
でも、宿題は何も言わなくてもだいたいやるし、お手伝いもたまにしてくれる。
ある試み(またブログで紹介します)をしていて、テレビやYouTubeの視聴時間は減って、読書の時間がちょっと増えたし。
体動かすことも好きだから外遊びもする。
姉弟も仲良し(けんかも結構するけれど)だから、2人で楽しく過ごせるし、1人でも過ごしているし。
親がガミガミ言わなきゃいけないことはそんなにないので、ほとんどストレスなく子育てができているかなぁと。
長女8歳、長男6歳で、ようやくここまで来たなぁという感じです。
もしかしたら、たまたまうまくいっただけなのかもしれないじゃない?
というツッコミがあったら、科学的に反論できるほどの根拠はもっていませんが、私達(妻も含め)なりに今まで紹介したことを大事にしてきました。
ですので、絶対の正解というわけではありません。
どれか1つでも皆さんの子育てのヒントになったり、役立ったりすることがあれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感想やご意見いただけたら嬉しいです!