前回、食卓を囲むことの大切さについて触れました。
その理由はいくつかありましたが、家族のコミュニケーションが生まれやすいということが一番大きと考えています。
ただ、問題なのは家族で食卓を囲めばコミュニケーションが生まれるというわけではない部分があるんです。
食卓を囲むことは、コミュニケーションが生まれやすい一つの条件。
しかも家族全員が揃いやすい。
そういった意味で「家族で食卓を囲む」ことを大切にするといいと思うんですね。
さて、じゃあ条件はそろって家族のコミュニケーションを深めよう!と思っても、あれ?なんか会話が弾まないなぁなんてことがあるのではないでしょうか?
今回は、そんな家族団らんでのコミュニケーションのポイントをご紹介!
家族で楽しく食卓を囲むためのポイント5選!
①まずは食事の話題
会話にもウォーミングアップは必要!
食事の前から会話が続いていればそれでいいのですが、まずは食事について感想を言うのが基本!
作ってくれた人への感謝の気持ち、「ありがとう」から始まり、「美味しそうだね」とか「これはどうやって味付けしたの?」とかを言葉にする。
無理に話題を引き出さなくてもOK!
食の話題からスタートすることで、園や学校での昼食の話題が子どもから出てくることもあります。
「今日は、〇〇食べたよ!」
「〇〇は嫌いだけど、頑張って食べたんだ!」
などなど。
注意するポイントとしては、肯定的な表現を使うこと。
美味しい、いいね、頑張っているね、など前向きな言葉が多い方が会話も弾みます。
②面白いことを言う
いきなりハードルが上がったような感じですね!
でも、大丈夫。
面白いことと表現しましたが、家族が何かなぁ?と考えるようなものというニュアンスです。
話すのが上手な人は、「ねぇねぇ、今日さ、会社行こうとして駅でね・・・・・。」と面白そうな話題をふることができます。
そのとき、最後が愚痴や悪口でなければいいんです!
はじめは、家族が「ふ~ん、そうなんだ。」くらいの感想でもいいと思います。
そこで、ちょっと工夫をすれば、家族の興味関心を引けるようになります。
たとえば、3択クイズにしてみる。
先ほどの話が「ふ~ん」という感想であったとしても、そこにクイズを付け加えてみる。
「じゃあ、その後パパがとった行動は、次のうちどれでしょう?一番、〇〇・・・・・。」
という風にしてみる。
内容が大したものでなくても、子ども達は喜びますよ!(きっと)
③質問してみる、ただし、問いただすのは無し
「今日学校でどうだった?」なんて子どもに話題をふることも多いと思います。
その時に、よく話してくれる子とそうでない子に分かれる傾向があります。
この違いは何なのか?
子どもの心理になって考えると分かりやすいです。
答えは、質問者の返答次第ということになるでしょうか。
質問者である親の質問に子どもが答えたとします。
子どもの答えに対して、親が肯定的な言葉かけができるか、それとも、それは聞き捨てならずといった感じで問い詰めたり、必要以上に聞きだしたりして注意や説教をしてしまうか。
もし、後者の立場が多いなら、子どもは自ずと口を閉ざす傾向になります。
そりゃそうですよね。
自分が答えて、いろいろ根掘り葉掘り聞かれて、さらには説教っぽくなると予想ができたら。
だから、家族で食卓を囲み、楽しくコミュニケーションをするならば、学校のことは話題にしてもいいが、深堀するのは控え、ちゃんと聞いておいた方が良さそうなことは後にする。
一言で済むような場合には、「それは良くないよ」「もうやめておこうね」と簡単にして、次の明るい話題へ。
④反対意見はOK、否定はダメ
今度は、逆に質問を受けた場合です。
コミュニケーションでは、意見を求められることもありますね。
そんな時、先ほどの③と同じく、どのように返答するかが大きな分かれ道。
「どう思う?」と意見を求められ、それは違う!と否定から入ることって意外と多くあるんですよね。
これは子どもを相手にする場合に多い傾向があります。
なぜなら、子どもは大人と違い経験に違いがあるので、もちろん考えも甘くなる。
それでも、本人は真剣に考えているのです。
そんな時、意見を求めたのにいきなり否定されたら。
やっぱり次からのコミュニケーションに悪影響を及ぼすことは想像できますね。
だから、質問や意見を求められた時には、「う~ん。確かにそう考えることもできるね。」と一旦受け止めます。
そこから否定ではなく、自分だったらという意見や矛盾点をあぶりだしてあげる。
「パパだったら、〇〇だと思うなぁ。だって、~~~だからさ。」
「確かにそうだけど、もし〇〇が~~だったら?困るよね?」
否定でなく、意見であれば相手に考える余地がある。
矛盾点を疑問形にして返してあげれば、考える余地がある。
考えることによって、また意見や質問が生まれ、コミュニケーションが活性化していくのです。
否定されることでも会話は続くでしょうが、それはもはや罵り合いに近いものになっていく傾向があります。
⑤未来の予定を話し合う
最後はコレ!
次の休みに家族で何をしようか?
いや、この食事が終わったら何しようか?でもいいんです!
人間は共通の目的ができた時こそ、協力できるもの。
何も遠出の計画を立てるだけが楽しみではないです。
どんなご飯食べようとか。
新しいお店に行ってみようとか。
部屋の模様替えしようとか。
久しぶりにトランプやろうとか。
みんなでやるものなら何でもいいんです!
何する?どうする?どうやってやる?何が必要?どこで買う?
こうやって話していれば盛り上がること間違いなし!
さて、5つ紹介しましたが、どれもこれも私だってパーフェクトに出来ているわけでないです。
こんなことに気を付けているかなぁという5つでした。
もし共感できるものがあったら、是非取り入れてみて下さい!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご意見、感想などいただけたら嬉しいです。
なければ今日あったことをクイズにしてみる)
反対意見はOKだけど、否定はダメ(反対意見は議論を活性化させるが、否定は相手の気分を逆なでする)
説教は短く(行ってしまった言動を否定し、心は否定しない)
質問してもいいが、問いただすのは良くない(子どもの気になった部分について、聞くのは構わないが、その返答次第で問い詰められたり、注意を受けるような質問はしない)
つまり、細かいことは気にしないってこと。