いつの時代も我が子の学業成績について悩まれる方は多くいます。
子どもが、宿題しかしない・・・。本を読まない・・・・。何に興味があるのかわからない・・・。
「とにかく、ちゃんと勉強しろ~~!」(親)
と思って、ついつい「宿題は?」「勉強は?」「やったの?」「早くやりなさい!」と口癖のように言っていませんか?
もし口癖になっているなと思った方は、ちょっと見直してみる必要がありそうです。
見直すというより、夫婦で確認し合うといいです。結構、そういった口癖に自分では気が付いてないですから。
そして、日々口癖のように言っていても効果がないのだとすれば、その声掛けってほとんど意味をなさないってことですよね?
毎日のように声掛けをされて動いている子ども側からしてみると、子ども自身の頭で考えて行動しているわけじゃない。
言われたから行動に移しただけ。
ただ、今回のテーマは「宿題をさせる」とか、「勉強をさせる」という目的ではないんです。
子どもが将来的に「自分で「学ぶ力」を身に付けるための土台づくりのために必要なこと」を考えていきます。
子どもに「学ばせる」ための一番簡単なやり方
学ぶとは、できるようになったり何か新しい知識を獲得することです。
大人が子どもに対して学んで欲しい、勉強して欲しい、そんなときに最小限の労力でできるものは何か?
それは、「指示」することです。
「~をしなさい。」
「次は、~です。」
「違う。こうやるの。」
「ほら、~~するのも忘れないで。」
みたいな感じ。
技能の習得を目指すのであれば、上手な「指示」でスモールステップを踏み、ことが運んでいけば、上達することができるでしょう。
こういった指示をすべて否定するつもりはありません。
でも、「指示」が大半を占める環境は、あまり良くないと考えています。
誤解の無いように言っておきますが、「指示」が駄目ではないのです。「指示」も場所と機会を選べば、最高の成果を出すことができるからです。
あくまで、その方法だけに頼ることが良くないのです。
「~しなさい」という指示だけでは、自分の意思が反映されないことも多く、「学ぶ力」を発揮できないこともあると考えられます。
子どもにあれこれ「指示」をして、最高の成果が出せるならそれでいいじゃない?と思いますが、今回のポイントは「学ぶ力」です。
「指示」が子どもの「学びたい」「知りたい」「やってみたい」という動機と全く同じベクトルを示し、そのベクトルが大く、「指示」が洗練されていれば結果は望むものを得られるでしょう。
でも、そうでない場合、「学びたい」「知りたい」「やってみたい」という動機が薄くもしくは無い場合は、その「指示」は全く役に立たないどころか、その動機、つまりやる気をを著しく下げてしまうことや興味を失うこともあります。
子どもに体験させる重要性
では、どうするのか。
まずは、自由に体験(経験)をさせるのです。
子どもは、自主的活動の機会が必要で、直接あれこれ言われるよりも、体験から自然と技能や知識を学べる力を有しています。
絵を描くこと1つとっても、紙とクレヨンがあれば、子どもはとりあえず紙にぐちゃぐちゃっと落書きのようなものを描くでしょう。
でもそこで、親がいちいち「線はこう描くの!」「色は・・・・」と口出しは無用。真っ白な世界がいろんな色で埋まっていく感覚、クレヨンで描いていく手の感触など、無意識にかつ、能動的に学んでいるんです。
赤ちゃんを見ていればよくわかります。生まれてから数年。言葉を介して学んだ事もあるでしょうが、体験を通して学習してきているものが多くあります。
自由に体験(経験)をするというのは、自主的活動の中で、興味(動機)を示すものに出会うことにつながります。
幼少期の「興味をもってやってみた体験」は、それ自体が「学ぶ力」の土台になるんです。
「努力は夢中に勝てない」という言葉を聞いたことがあります。
まさに、その通りで、興味をもって取り組んだことは、嫌だけど目標のために努力しているときよりも遥かに学んだことが身に付きやすいです。
子どもが興味(動機)をもって取り組んでいるときには見守り、応援し、失敗したときには励まし、必要であるならば、こうやるんだよと「指示」をしてあげるというのがいいのではないかと考えます。
幼少期に自由に体験させてあげたいこと
最後に、幼少期から小学生の低学年くらいまでに自由に体験させてあげたいことを紹介します!
<室内編>
・工作(のり、ボンド、はさみ、セロハンテープ、ガムテープなどを使って)
・絵画(クレヨン、色鉛筆、絵具)
・粘土(紙粘土、油粘土)
・ブロック遊び(積み木、レゴ)
<外編>
・公園の遊具(ちょっと危なそうなものも挑戦!)
・公園の砂遊び(どろんこになっても気にしない!)
・川遊び(ずぶぬれになっても気にしない!)
・火を扱う体験(BBQや花火など)
・原っぱや雑木林で虫探し
これはほんの一例です。
命の危険や大怪我の可能性がない限り、最大限自由に体験させてあげるのがいいです!
でも、子どもには勉強をさせたい!
勉強の話題から、体験の話題にズレた感じですね。
でも、勉強を継続するには、学びたいという欲求が絶対に必要なので、まずは勉強も大事ですが何かをやって、見て、感じて、触って発見したり、初めて知ったりすることも大切なんです。
そんなこといっても、「勉強してよ!」っていう親の思いは消えないですよね。
幼稚園・保育園に通っているお子さんがいるとしたら、数の勉強やひらがなの勉強をさせたいと思うでしょう。
小学校に通っているお子さんがいるとしたら、まずは「宿題」や日々の「読書」をさせたいと思うでしょう。
でも、残念ながらこういったことをすぐに自主的にやらせる、前向きにやらせることは難しいです。
日々の良い習慣の積み重ねが自主性や前向きな気持ちを育むので、親としての努力が欠かせません。
ただ、この土台ができてしまえば、あとは楽ちん!という考えもあります。
この辺りが、子育ては投資だ!と考えている部分です。
別の回で、自分が実践してきたことを記事にしたいと思います!
興味があれば、また見に来てください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。