とある家族のコミュニケーションを観察していました。
その中で、ちょっとだけでいいから工夫をしてみた方がいいんじゃないかなぁ、と思ったこと。
母と娘という設定です。
母の発する言葉は主に2つ。
「〇〇ちゃん、~しなさい。」という命令系の声掛け。
それから、「ほら、せっかくだから~したら?」という親のやらせたいことを促す声掛け。
やり取りを見ている限り、こういった言い回しが日常的なんじゃないかなと感じました。
これって、本人(親)は気が付いていないけれど、子どもにとっていい影響を与えないコミュニケーションの取り方だなぁと思います。
なぜかって?
娘が母に寄り付かないからです。
ちょっと考えれば分かることですが、小言を言われたり注意を受けたりする場面を積極的に望む人は少数派なはず。
無意識のうちにそういった環境を遠ざけるのが普通。
例えば、娘が「ねぇねぇママ、これって~なんだって~!」と言ったとしても、もしかしたら母に「そんなことよりも、~しなさい。」と言われたり、「せっかくだから、~してみたら?」と言われたりしたら。
子どもが求めているのはそういった声掛けじゃないですよね。
「そうなんだぁ」
「へぇ」
「なるほど」
「初めて知った!」
「すごいね」
このような共感や感嘆、称賛などの「承認」されることを望んでいるんです!
(アドラー心理学では承認を求めることに否定的ですが、こういった親子の場合は承認とはちょっと違うと、自分は考えています。アドラー好きなので一応解説を。)
こういった簡単な言い回しで一旦「受け止める」(承認?)というコミュニケーションをおすすめします!
「そうなんだぁ」
と一旦受け止めることで、次の言葉を考えること余裕が生まれます。
また、もし何かをさせたい場面でも「~しなさい」じゃなくて、「~しようよ!」に替えることで、子どもが受け取るニュアンスは全然違います。
子育ては忙しく、時間との勝負という方も多いと思います。
だからこそ、「(早く)~して欲しい」、「(もうそろそろ)~して欲しい」という想いが強くなってしまうんですね。
それでも、子どもの想いを一旦受け止めてあげることに時間を費やす方が、後々親の想いも受け止めてくれるようになると思います。
そう!
人は自分の想いを受け止めてくれる人の言うことを聞き入れやすい!のです。
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