子育てにおいての社会資本という考え方

子育てに関する考え方

 

お金の勉強をしたり、幸せについて考えたりしていると、資本という言葉に出会います。

 

 

この資本。

簡単に言えば、お金や資産のことなんですが、自分は「人生に必要なお金を含むモノや人々」という感じに捉えています。

 

 

橘玲さんの「幸福の資本論」という本では、幸せに生きるための土台として、

①人的資本

②金融資本

③社会資本

という3つの柱を紹介しています。

 

 

 

①は自分の稼ぐ力、稼いだお金。

②は株式や債券、不動産などのお金に替えられる資産。

そして、③は人と人とが助け合える繋がりのこと。

 

 

この③を資本という考え方ができるかどうかというのが、子育てにおいても大きな助けになるのではないかなぁと思うんです。

 

 

どういうことかというと、子育てって時間的にも金銭的にも、精神的にも大きなコストがかかる壮大な人間の営み。

もし、①の人的資本と②の金融資本しかないとしたら、そして、それを自分だけ、もしくは夫婦2人で背負うとしたら、あまりに大きなコストではないでしょうか?

時間的・金銭的・精神的に苦しくなるのは当然と言えます。

 

 

 

また、現在の子育て環境が歴史的に見て異常な状態だという意見も聞いたことがあります。

人類の子育ての歴史を振り返ると、子ども一人に対して母親1人で、もしくは両親の2人だけで面倒を見るという状況は、現代の特徴だそうです。

その前の時代を見て見ると、2世帯で家を構えることが多く、隣近所との付き合いや地域の協力も強く、子どもは地域全体で育てていくという風潮が強かったようです。

 

 

つまり、この現代に無い部分が子育てにおいては、③の社会資本じゃないか!と考えられるわけです。

 

 

自分の両親や妻の両親と積極的に良い関係を築き上げること。

家族ぐるみでお付き合いできる仲間を作っておくこと。

地域の活動や行事に参加すること。

 

 

こういったことは面倒に感じるかもしれません。

時間も手間もかかるし!

 

 

が!

将来的には、きっとリターンがあると思います!

 

 

両親と良い関係を築いておけば、子どもをちょっと面倒見てもらうこともできます。

子どもは祖父母との関係からいろいろなことを学びます。

 

家族ぐるみでお付き合いがあれば、園や学校、子育ての悩みを共有できます。

子ども同士が遊んでくれれば、親も助かります。

子どもも園や学校以外の対人関係を学ぶことができます。

 

地域の行事に参加することで、何かあった時に声をかけてもらえたり、大事な情報をもらえたりします。

近所の個人商店でいつも買い物をしていると、何か特別なことがあるとオマケをしてもらえることもあります。

 

 

まずは、誰かに何かをしてもらう!ではなく、自分たちが何かをする!という感覚を持つ必要があります。

①の人的資本にしても、働くからその対価として給与を受け取る。

②の金融資本にしても、自分がもっているお金を出すことで、資産を手に入れる。

だから、③の社会資本も自分の何かしらの援助や行動が先にあるからこそ、相手も何かを返してくれることがある。

 

 

人的資本や金融資本は数字ではっきり表わせるのに対し、その点では社会資本は曖昧なんですよね。

だから、意識しにくいのかもしれません。

でも、これからの子育て世代には絶対必要なものだと思います。

 

 

今は共働きで忙しい!

ワンオペで忙しい!

という方々こそ、少しずつ貯金をするように、社会資本を育てて行きましょう!

 

 

子どもを連れて両親に会いに行く。(もしくは電話で話してみる。)

近所の公園で遊んでいる親子に話しかけてみる。

地域のイベントに参加してみる。

近所の個人商店で買い物をしてみる。

 

 

社会資本を育てるにはまず自分が行動しよう!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ご意見、感想などいただけたら嬉しいです。