【子どもにとって大事なことは体験!「やってみる」ことの学習効果】
最近は頭でっかちな子どもが多くなってきているように思います。
頭でっかちというのは、「知識はある程度あるが、口先ばかりで実際にできない」ということです。
経験が少ないので予測できず、浅はかな考えだったり、想像力が働かなかったり、そういった面を感じることがあります。
おなじようにに感じたことはありませんか?
結論から先に言うと今回、伝えたいことは・・・。
「ど~してもダメ!ということを除いては、子どもに様々な体験や挑戦をさせた方がいい!」
ということは、子どもたちの様々な体験が減っていているということです。
では、その理由について考えてみます。
理由は2つ。
手軽に動画を見ることができるようになった
最近では、学習でもビジネスでも趣味でも何でも、わからない情報はほとんどインターネットで調べることができるだけでなく、それを解説してくれる動画も豊富にあります。
つまり、動画一本で知識として獲得できるわけです。
でも、我々が子どもの時代には、そういった動画情報は皆無で、友達から聞いた話や数少ない写真をもとに想像したり、実際に何度も試したりしていましたよね。
そういった想像力や試行錯誤する力が働かないのが、動画を見ることなのです。
調べる速度は格段に上がりましたが、失うものもあったわけです。
動画を見ると簡単に見えたり、実際に出来るような気がしたり、見て満足してしまったりすると、実際の試行錯誤したり経験から獲得される知見は全くないのです。
サッカーの動画を見たからって、上手になったり、できるようになったりはしません。それを実践、つまり体験することで上達します。
ただ、動画は最高の教材なので、動画を見ない方がいいと言いたいわけではないです。見て終わりじゃなくて、体験が大事なんです。
禁止が強化された?
家庭では、昔からあれはやっちゃダメ、これもダメ、それもダメ!というように禁止されることが多くありましたが、それが最近では徹底されるようになってきた感じがします。
また、地域では危ないから入ってはいけない、公園では〇〇はしてはいけない、ここでは食べてはいけない、迷惑になるので××しないでくださいなど、世の中禁止だらけが目につくようになりました。
もちろん気持ち良く過ごすためには、ある一定の決まりは必要ですが、禁止に溢れかえるとかえって窮屈になる部分もあります。
それは、大したことないレベルのものまで禁止にされると、それを指摘したり注意したりして余計にギクシャクするからです。
ちょっと話題が逸れてしまいましたが、言いたかったことは、子どもが失敗を経験する場が無くなってしまったということです。
ちょっと悪いことをして怒られる、痛い思いをする、揉め事になる、そういった経験が無くなっていっているのです。これも成長には大事な体験です。
百聞は一見に如かず
ではどうすればいいか?
「百聞は一見に如かず」という昔からあることわざで、やはり大事な教えは後世に語り継がれていくもの。
人として大事な学習は、膨大な知識や技能の中から本当に大切なものを選ぶ力なのだと思います。そんなことわざなんか・・・という人もいるでしょう。
もちろん、個々の解釈の問題もあるので、何が正しいかは判断に困ることもあります。
今回は「体験が大事だよ」という内容です。
つまり、「知っている」のと「できる」のには大きな違いがあるということ。「聞いた」と「見た」でも大きな違い。
<よくありがちな子供のできる自慢話の例>
「あ!それ、やり方知ってる!できるよ!」と言うけれども、実際にネットの動画でやり方を見ただけで、「やった」ことはなく、もちろん「やって」もすぐにできない。
このように頭でっかちが先行すると、知識だけひけらかしてできるつもりになってしまうが、実際は何もできない人になってしまいます。
ある学習効果の研究では、「映像を見る」という学習と「やってみるという体験」では定着率がおそよ3~4倍違うという結果が出ているのです。どれだけ体験が大事なのかがわかる結果です。
まとめ
インターネットの情報や動画視聴を批判しているわけではなく、そればかりにならずに体験もたくさん取り入れてね!ということです。
「体験を通して得られる知見は、「見たこと」「聞かされたこと」よりも身に付きやすい!」
上手に取り入れていってください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!ご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。