発達という側面から見ても、子どもにとって大事なことはやっぱり体験!

感性を育てる体験

経験が大事という話題が3連続でしたが、ついでにもう少し。

前回までの似たような記事です。

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やっぱり子育てするなら、経験に投資するという視点はもっておいた方がいい!と思ったこと。

 

 

 

経験と体験。

似たような感じで使ってきてしまいましたが、実はちょっとニュアンスが違うんですね。

今回は、「体験」をテーマに。

 

体験と比べて、経験というとどちらかと言えば、ためになるものというイメージで捉えていますが、体験は、~のためというよりは「よく分からないから」、「面白そうだから」、「とりあえずやってみる」という要素を含んでいる。

と勝手に解釈しています。

経験よりも体験の方が、遊びの要素が強いって感じでしょうか。

 

 

 

今回は、子どもにとっては体験は大事だ!という話題です。

前回までの内容と似通っている所もあると思いますが、ご了承ください。

 

 

 

結論から先に言うと今回、伝えたいことは・・・。

「ど~してもダメ!ということを除いては、子どもに積極的に様々な体験や挑戦をさせた方がいい!」

 

というのも、子どもたちの様々な体験が減っていているからです。

まずは、子どもたちの体験が減っているのはなぜか。

考えられる理由は2つ。

 

 

①手軽に楽しめるエンターテインメントが増えた

ゲーム、インターネット、動画、映画、アニメ、SNS。

どれも家に居ながら、楽しめるツール。

ここ30年で、人間が家の中だけで完結できるツールがここまで増えてしまったんです。

 

そりゃ、外の世界に興味は湧かなくなって当然じゃないですか。

学習でもビジネスでも趣味でも何でも、わからない情報はほとんどインターネットで調べることができるだけでなく、それを解説してくれる動画も豊富にあります。

つまり、動画一本で知識として獲得できるわけです。

図書館いらず?

でも、我々が子どもの時代には、そういった動画情報は皆無で、友達から聞いた話や数少ない写真をもとに想像したり、実際に何度も試したりしていましたよね。

 

YouTubeなどの動画はとても役に立ちます!

もちろん、自分も利用していますが、AIの罠にハマりやすい点に注意が必要。

どんどん、関連動画が表示され、本当に見たかったものでないものまで見てしまい、結果、時間を奪われることになる。

子どもにYouTubeを見せたら、止めさせるのに大変だったという家庭は多いのではないでしょうか?

 

②環境の変化

公園などの遊び場所の減少に加え、世間一般にあらゆる分野での禁止が強化されました。

危ないから入ってはいけない、公園では〇〇はしてはいけない、ここでは食べてはいけない、迷惑になるので××しないでくださいなど、世の中禁止だらけが目につきます。

もちろん気持ち良く過ごすためには、ある一定の決まりは必要ですが、禁止に溢れかえるとかえって窮屈になる部分もあります。

それは、大したことないレベルのものまで禁止にされると、それを指摘したり注意したりして余計にギクシャクするからです。

 

また、家庭では、昔からあれはやっちゃダメ、これもダメ、それもダメ!というように禁止されることが多くありましたが、それが最近では徹底されるようになってきた感じがします。

子どもへの管理、過保護な面が強化されたということです。

以前は、もっと寛容な態度の親が多かったように思いますが、失敗や出来ないことへの心配を募らせる親も増えてきていると感じます。

 

 

このように、エンターテインメントの普及と環境の変化が合わさり、日常生活における「子どもの体験」するという大事な時間が大幅に削られるという事態になっていると考えられるわけです。

 

 

じゃあ、体験が不足するとどうなるかということですが、これは子どもの成長に影響する!と自分は思っています。

 

子どもが体験をする場が少なくなってしまったということは、ちょっと悪いことをして怒られる、痛い思いをする、揉め事になる、そういった経験も自動的に少なくなっていっていきます。

これも成長には大事な体験。

 

「百聞は一見に如かず」という昔からあることわざで、やはり大事な教えは後世に語り継がれていくもの。

人として大事な学習は、膨大な知識や技能の中から本当に大切なものを選ぶ力なのだと思います。

そんなことわざなんか・・・という人もいるでしょう。

 

100回聞いて、1回見たのとおんなじ。

100回見て、1回やったのとおんなじ。

 

ってくらい大事だと思ってます。

特に、子どもの頃には。

体験を通した方が知識として定着しやすくなったり、深く考えるきっかけになったりするのは間違いないし、試行錯誤する力も鍛えられます。

 

ある学習効果の研究では、「映像を見る」という学習と「やってみるという体験」では定着率がおそよ3~4倍違うという結果が出ているのです。

どれだけ体験が大事なのかがわかる結果ですね。

 

それに、これからの時代は新しいものに挑戦する力が必要になってくる時代。

今までのように、与えられたものを言われるがままにこなしていれば仕事の成果が出ていた時代とは変わってくるのは、多くの人が予測していること。

 

そんな未来を生き抜く人間を育てるのだったら、今やっておくべきことは様々な体験をしておくこと!かなと思いませんか?

 

 

 

また、様々な体験は子どもの自律神経を育てるそうです。

自律神経は、身体の臓器のはたらきを調節してくれる神経。

 

外遊びをすることで、体温調節ができるようになる。

ちょっと危ない体験をすることで、身体が危険に対して反応しやすくなる。

自律神経が整っているから、ぐっすり眠ることができて、また翌日生き生きと活動できる。

 

自律神経は育てるものなんだとこの本を読んで初めて知りました。

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日常的にやるべき習慣が具体的に書かれていて、しかもどんな効果を発揮するかが明記されていて理解がしやすい!

全部読まなくて、必要な所だけ読むのでも価格以上の価値あり!

(ただ、もともと良い習慣を続けている家庭は、だいたい当てはまっていると思いますが。)

 

 

さて、今回は「体験が大事だよ」っていう内容でした。

でも、インターネットの情報やYouTubeなどの動画視聴を批判しているわけではなく、そればかりにならずに体験もたくさん取り入れてね!ということです。

自分も、YouTubeなどの動画には学習コンテンツとしてめちゃくちゃ役に立つものも知っています。

実際に見せて(勝手に見てた)技能がどんどん向上したものもあります。

今度、紹介しますね!

 

「体験を通して得られる知見は、「見たこと」「聞かされたこと」よりも身に付きやすい!

上手に取り入れていってください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。