子育てをしていると、どうしても子どもに対して、「こうなって欲しい!」と思うのは、親として当然のことです。
・言葉遣い
・片付け
・勉強
・性格的なもの
など、様々悩みは尽きないものですね。
しかし!
「求める」のはいいのですが、親が自問すべき大事なことが2つあります。
結論から先に言うと、次の2点です。
①個人的な「感情」で求めていないか?
②「結果」を求めていないか?
①の個人的な感情について。
人間というのは、容易に他人の短所が目に付くものです。
それは赤の他人よりも、我が子の方が際立って見えるから不思議です。
それは、我が子がかわいいと思うあまりでしょうが、子どもに「求める」理由の土台に親の感情があるということを隠してしまう恐れがあります。
つまり、我が子の短所は将来的に直した方がいい!と正当な理由を掲げていても、実は親がその短所を見ていて気に入らないからという理由を自覚していないということです。
それに、我が子の短所は、実は自分の短所と同じだったりするので、これに気が付かないのはかなり痛い状況とも言えます。
特に、子どもの短所を夫や妻から受け継いだものと擦り付け合うような態度ではどうしようもありません。
ここで誤解をして欲しくないのは、そういった感情がダメだということではありません。
誰だって我が子は可愛い。
その可愛い我が子にマイナスな部分があるのを素直に喜べる親なんているはずがない。
我が子の短所にイライラを募らせるのは普通のことです。
だからこそ大事なのは、そういった感情があることを理解することがまず大事!
次に、感情的にならないように、本当にその短所を強制する必要があるのかどうか見極めることです。
年齢とともに、成長と共に身に付けていくものもあります。
もしくは、子ども自身が失敗を経験しないと理解できないものもあるでしょう。
そう、まずは一歩引いて冷静に我が子を見つめること。
自分的には許せない!と感情的になって、直さなきゃ! やめさせなきゃ!と思っていないかと確認することです。
例えば、親としては静かに待っていて欲しいのに、「ねぇ、まだ?」と言って段々とうるさくなってくる。
「少しくらい待てる子になって欲しい!」
これは自然な思いですからいいんです。
そして、「なぜ待てないの!」という、待てないことに関する我慢がならない感情も湧いてくるわけです。
もちろんこれも自然です。
今回言いたいのは、これを自覚しているか?と問いかけて欲しいと言うことです。
イライラするのは当然。
これは子どもの態度に「個人的にイライラ」している状態です。
でも、子どものそういった態度にイライラしているなぁと気が付くことで、「この子はまだ静かに待つことが難しいのかも?」と考える余裕が生まれてくるはずです。
②「結果」を求めるについて
さて、感情的にならずに冷静に考えることができたなら、次は作戦です。
どのようにアプローチをかけていくのか。
でもでも、ここでちょっとストップ。
大前提として、「結果」を求めないことを約束してください。
※もちろん、人に迷惑を与えるようなことや危険な事、社会常識に反するようなことに関しては毅然と結果を求めますが。
はじめに伝えておくと、「結果」を求めると親子関係がギスギスします。
ギスギスしなくとも、子どもの心の中にはギスギスしたものが必ず残ります。
特に、子どもというのは相手の思惑を大人が思っている以上に感じ取ります。
「ああ、イライラしているからこうやって僕にぶつけてくるんだなぁ。」なんて思っていることもざらです。
絶対にやらせなきゃ!という「結果」を追い求めると、「できない」もしくは「やりたくない」子どもにとって、苦痛以外の何物でもなくなります。
※繰り返しになりますが、人に迷惑を与えるようなことや危険な事、社会常識に反するようなことに関しては毅然と結果を求めます。
ひとつ例をあげてみると・・・。
文字を丁寧に書かない息子。
小学生にあるあるの話題だと思います。
もちろん親としては綺麗に書かせたいし、書くべきだと思っています。
でも、それがなかなか伝わらず、「結果」(この場合は文字を丁寧に書く)が得られない。
ここから分岐点になるんです。
・親の権限?で直させるか?
・気付くまで伝え続けるか?
・放っておくか?
・たまに綺麗な文字を書いた時に褒めてあげるか?
・綺麗な文字を書くと、どんなに幸せか、得かを説明する。
いろいろな方法が考えられます。
しかし、一番最初の「直しをさせる」というのは、しかも強引にというのは、「自分(親)の欲しい結果だけを求めた、相手(子ども)の感情を優先しない態度」になるんです。
仕事でも上司から、「コレちょっと違うから直して!」って、自分的には別にいいじゃん!って思うことを指摘されたら気持ち良くないですよね?
つまり、「感情的」になって「結果だけを求める」ようになると、相手が素直に受け取れない場合、やっぱり関係が揺らいでしまうんですね。
子どもは親に対して健気なので従うことが多いです。
しかし、一方的な「要求」にさらされ続けているとある時期に反発をしたり、大事なことを話してくれなくなったりするわけです。
そのある時期が「思春期」なのでは?と思います。
「今までいい子だったったに」
「あんな子だったったっけ?」
と近所の子を見て思ったことはないでしょうか?
小さいうちから「結果」だけを求めるようなことは、将来的にいいリターンが見込めないんじゃないかなという自分なりの考えでした。
確かに「結果」という名の体裁が整っている子は、評判もいいでしょうに見た目もしっかりしているように見えます。
しかし、内面は誰にも見ることはできないのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。