うつ病の原因ともいわれる「反芻思考(はんすうしこう)」というのがあるそうです。
この年になっても、いろいろと初めて知る言葉があるものですね。
反芻思考とは、「マイナスな事を繰り返し考え、悩み続けてどんどん気分を落ち込ませてしまう考え方」のこと。
言葉は初めてでも、意味を知れば、な~んだ、そんなことかって感じですね。
そして、この思考は誰にでも存在するもので、人によってそういう傾向が大きいか小さいかが問題だと思います。もちろん、大きい人はストレスを感じやすくなるでしょうし、小さい人は落ち込みからの復活も早い。
また、この反芻思考には2種類あって、自分を責めるタイプと他人(環境)を責めるタイプがあるようです。(後者の他責の方がうつになりやすいとか。)
さて、これを子育てに置き換えて考えたらどうなるか?というのが今回の話題です。
我が子の「できない」に悩んでいませんか?
我が子の「欠点」ばかり見ていませんか?
ドキ!っとした方いませんか?
実は、自分も気を付けていないと、そうなりがちな部分があります。
そして、こういう自覚があるからこそ自分がそう見ている、そう考えていると気が付くことができるけれど、「人間は自然とそういう見方をしがち」なのだ、という意識が全くないとついつい子どもの悪い所ばかり見てしまうんです!
でも!
子どもの「悪い所」を見て、気持ちが良くなりますか?
子どもが人より「劣っている所」部分について考えて、子どもが成長しますか?
子どもの「欠点」を指摘して、子どもが成長しましたか?
もちろん、上記の考えをゼロにしようというわけではないです。
「悪い所」もあれば、「劣っている所」もあるし、「欠点」もある。これは、別に子どもに限ったことではなく、我々大人も当然当てはまるもの。
つまり、これらの部分に気を取られ過ぎない!ことが大事なのかなと。
それよりも、「良い所」や「できること」、「長所」に注目をしていく。これは意識的にしていかないとできないし、子どもの見方を変える必要があると思います。
子どもの「今」の状態を受け止めるんです!
自分は「子育ては長期の投資」と似ていると思っています。「今」はこうでも「必ず右肩上がりに成長するはず」という期待を込めて、今の状況を受け止めるんです。(株価が一時的に下落しているのと同じです。)
でも、将来(未来)のことは誰にも分かりません。それなのに、子どもの「将来が心配だから」といって、今のマイナス面をどうするか?ばかり考えている。子どもの今の状態を受け止め切れていないんですね。(株価が下がった原因を模索しても、どうにもならない。長期保有なので、気にするべきでない。)
投資のことを知らない方には分かりづらいですね。すみません。
要は、過去も未来もない!あるのは今!
だから、できるだけ幸せに近づくことをしよう!考えよう!ってことです。
まずは、「反芻思考」というものがあり、そういった考え方をしている自分を振り返る。
そして、我が子の「今」の「良い所」、「できること」、「長所」に存分にフォーカスしてあげる。
あ、再度ですが、子どもに注意をしないとか、叱らないとか、そういった放任主義ではないですからね!
そればかりにならず、プラスの面を意識的に見て行こう!ってことです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。