子どもが生まれたら親になり、子育てがいきなりスタート。
とりあえず、健やかにすくすく育って欲しい。
将来はそこそこ安定した企業に勤めて、幸せに過ごしてほしい。
我が子に抱く一般的なイメージでしょうか。
しかし、自分はどうしても何か足りないなぁと思っていたところ、こんな言葉に出会いました!
「子どもは社会に返すもの」
とある本でこう書かれていて、そうか!と思いました。
最近の子育てに抜けている感覚というのはこういうことなのかなと。
人間は集まって社会を作らないと生きていけない存在です。
社会システムが構築されているからこそ、いろいろな恩恵を受けられる。
その社会を担っていくのが、子ども達。
だから、子を育て、社会で教育していくんですね。
当たり前といえば、当たり前な事です。
でも、ちょっと忘れかけていませんでしたか?
そして、この考えから出発すると、いまの子どもを取り巻く環境は、あまりに甘すぎる!
と感じます。
手厚くサポートし、転ばぬ先の杖を与える。
・怪我をさせないように
・嫌な思いをさせないように
・喧嘩をさせないように
これでは、弱い人間を育てようとしているようにしか見えません。
この先の社会を担う大人として、立派に活躍できますかね?
最近の子育てには、こういう視点が抜けていると思うのです。
「身体的に逞しく、心を強く」といった考えは微塵も感じられない方もいます。
我が子が可愛いあまり、守ってあげたいという親心は分からないでもないです。
しかし、冒頭の「子どもは社会に返すもの」と認識した場合、甘やかされて守られて大人になった人間に待っているのはかなり苦しい環境ではないかと想像できます。
これには、メディアの影響も大きくあるでしょう。
社会全体が手厚いサービスを提供することがいいと思うようになってきた。
・やってもらって当たり前
・基本的に誰かのせいにすればいい
・我が子さえ良ければいい
こうやって自己中心的な考え方や行動が増えていくように思えます。
将来、日本を支えるのは今の子ども達。
「逞しく」そして「強く」育てることが、必要じゃないでしょうか?
我が子はもちろんのこと、近所の子、知り合いの子。
みんなみんな。
立派に育っていって欲しいです。
そのために親ができることは、日本の現状を知り、日本の受け継がれてきた文化や歴史を知り、そして子ども達にそれらを語ることではないかと思います。
この国がずっと続きますようにと。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。