子どもは1歳を過ぎたくらいから言葉を場を操り始めます。
もちろん、個人差はありますが、我が家は娘息子ともども言葉が出てくるのが早かったです。
それって個人差だけの問題なのかなぁ。
と疑問に思い、ちょっと調べて見ました。
すると、環境も少し影響するのではないかなってことがわかりました。
言葉を学習するメカニズムとしては、まず「叙述の指差し」という段階があるそうです。
「叙述の指差し」とは?
まだ単語を発する前の段階として、幼児が何かを見つけて「アッ、アッ!」と言いながら指をさすことがある。
それは、散歩の時にいつも見ている犬や猫かもしれませんし、花かもしれません。
何か気になることをしている人がいるのかもしれません。
いずれにしても、何か「想いを伝えたい」わけです。
そんな時に、その指差す物事に対して、注意を向けて共感的な態度を示すこと。
「共同注意」というらしいですが、この共同注意こそが幼児期の語彙を広げるポイントなんだそうです。
もう少し具体的に説明すると。
まず、「見て見て」という意味の指差しや「あれは何?」という疑問の意味を含めた指差しがあったとします。
例えば、いつも見ている道路に珍しくバスが通り過ぎた。
そのことを知らせたくて「アッ、アッ!」と指をさす。
ここで、親はまず何に反応したのかを見極め、バスを指さしたんだと分かればすぐに「あ!バス見つけたね!」と同じものを共有し、次に子どもを見て「バス大きかったねぇ」などと話しかける。
このように、子どもの気持ちに「本当だね!」「凄いね!」と共感しながら、物事と子どもを交互に見る。
「あのバスは赤色だったねぇ。」
「この前のバスは白だったよねぇ。」
「バス乗ってみたい?」
などなど、会話?を続けることで、子どもは「バス」という言葉を認識していきます。
ちなみに、この叙述の指差しに対して、親が無反応だったり、「いいね」の一言で済ませて子どもの顔を見ないと、指差し自体が減っていくそうです。
「叙述の指差し」に答えてあげることで、子どもは自分の想いが伝わったことが確認でき、また次の想いを広げていくことができるのだそうです。
このような過程で子どもはその単語や表現を学んでいくんだとか。
「叙述の指差し」の段階での対応で語彙力に差がつきそうな感じがしませんか?
また、語彙数を増やす試みとして、親が子どもの注意を物事に向けて「あれは何?」とか「これは~って言うんだよ。」とすることがあります。
実は、これよりも子ども自身が自ら注意を向けているもの事に対して、「あれは~って言うんだよ。」などと言葉をかけてあげる方が語彙学習の効果は大きいそうです。
つまり、幼少期において、子どもと同じ空間で子どもの興味や関心ごとに付き合ってあげることが語彙を習得するうえで最も大事なことだと言えるわけですね。
でも、これって言葉を習得して話せるようになってからも全く同じじゃないかって思いませんか?
一緒に歩いていて、「あれ何?」と聞かれて共感的に答えるのと、「自分で調べれば?」と答えるのと、「なんだろね?」とあっさり答えるの。
絶対に、共感的に答えてもらえた方が会話も弾むし、会話を通して言葉や表現力を獲得していくのは間違いないと思います。
これらのことをまとめると・・・・。
子どもの語彙力アップには、子どもが興味関心を持った話題に対して、共感的に話すこと。
かなぁ。
スマホ見ながら「ふ~ん。」じゃなくて、子どもの顔を見て「へぇ~、それって〇〇じゃない?」とかちゃ~んと時間を取ってあげることが、長期の目線で見ると大きな差になりそうですね。
子育ては投資!
自分も振り返ってちゃんと子どもと話しているかチェックしてみます。
あまり出かけられないGWはコミュニケーションのチャンスかも。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご意見、感想などいただけたら嬉しいです。
思い返せば、子どもが小さい頃はよく