目には目を!質問には質問を!

子どもへの声掛けテクニック

子どもが・・・。

「ねぇねぇ。コレってどうしたらいい?」

 

 

上着のチャックが上手に閉められずに、こんな風に言ってきたら、どうします?

 

 

 

ほとんどの方が察して手伝ってあげると思います。

親であれば、なおさら。

 

 

でも、子どもが大きくなるにつれて、その質問に対して無言で手伝ってあげるようなことは少なくしていった方がいいと思っています。

 

 

 

上着のチャックが閉められずに困っている。

子どもの想いは、親に手伝って欲しい。

困っていることは親にとっては察することができる。

 

 

でも、ここで一旦考える。

困っていることをアピールするだけの人間にならないために、自分で困っていることを伝える力を育む必要があるということを。

 

 

こちらが(親が)初めに気が付いて、難しそうだなぁと判断して手伝うのはいいと思います。

それは、周囲の善意による手助けだからです。

 

 

でも、自分が「できない」をなんとなくアピールすれば、いつもいつも周囲の人々が目を向けてくれる世の中ではないということを学ぶ必要があります

そういったことを学んでおかないと、何かと周囲に責任を押し付ける傾向が強くなると思います。

 

 

ですので、「困った時に自分から声を発する」というのは、幼少期から家で教えるべきことなのではと考えています。

 

 

 

じゃあ具体的にどうするのか?

 

 

 

それは簡単です。

「どうすればいい?」系の質問に対しては、「どうしたい?」もしくは「どうして欲しい?」という質問で返すのです

 

 

最初の例で言えば・・・。

 

子ども「ねぇねぇ。コレってどうしたらいい?」

(上着のチャックが上手に閉められないということをアピール)

自分 「どうしたの?」

子ども「チャックが・・・。」

自分 「チャックが?」

子ども「あがらないの!」

自分 「あら、大変だ。」

子ども「・・・・。」

自分 「どうして欲しいの?」

子ども「・・・。やって!」

自分 「おっけ、まかしとけ!」

 

 

最初はこんな感じでしょうか。

(ちょっと引っ張っている設定にしています。④、⑥とかは無くてもいいです。)

 

 

こういったことを繰り返していくうちに、「これ手伝って~!」とか「これやって~」と言葉で伝えることができるようになります。

そして、すぐには言葉で言えるようにはなりません。

繰り返し対応していく必要があります。

 

 

その際には、①「どうしたらいい?」の質問の後、⑧の「どうして欲しい?」に跳んでもOK!

ニヤニヤしながら(余裕をもってという意味です)

「どうして欲しいの~?ちゃんと言葉で伝えてごら~ん?」なんて言ってあげるといいですよ。

 

 

 

また、ちょっと冷たい印象を受ける方もいるかもしれません。

そういった方は、夫婦で少し調整をするといいと思います。

母はやや察して手伝ってあげるのを多めにする。

父は、しっかり言葉で伝えるのを教える役目に徹する。とか。

 

 

でも、こうするとお願いが偏ってくるというデメリットもあります。

ですので、父母がお互いフォローし合える関係が大事です。

 

 

家族や親子関係だと、いわゆる「ツーカー」という関係になりがちですが、子育てという観点では、「言葉で伝える」ということを意識して教えていかなければならないと思います。

 

 

子育ては、まずは親!

親がしっかりと我が子を育てて行くという気持ちが必要です!

 

 

なんて、偉そうに言っている自分も日々勉強中です。

一緒に成長していきましょう!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。