手先を使うことが脳に与える影響【前編】

いろいろな技能

最近、手先が不器用な子どもが多いような気がします。

 

別に不器用だってどうってことないのでしょうが、自分としては手先の器用さは脳の発達に影響しているのではないかと思うんです。

 

いろいろな研究で、手先や口を使うと脳が活性化されると言われています。

 

 

脳が活性化されるとはどういうことかというと、脳の中の血流が上昇するということだそうです。


脳の血流が低下すると、認知機能が低下すると言われているので、脳が活性化するということは認知機能の向上も見込めるということ。

 

 

まあ、簡単に言えば、頭がよくなる!かもしれないということですね。

かも。としたのは脳の研究ではまだまだ解明されていないことが多くあるからです。

今回は、これは最も大切な「手先を使った体験」なのでは?と思っていることについて紹介します。

 

 

それは、手づかみ食べ!

子育てを振り返ってみると、離乳食が始まり、少しずつ自分で食べ始める頃、我が家では自分で手を伸ばして食べようとする時には、どんなにテーブルや床が汚れようと、自分で食べさせるようにしていました。
自分の意志で自分の手を動かし、食べ物を口に入れる!

 

これって冒頭に説明した、脳を活性化させる最高の体験じゃないですか?

 

しかも食事は毎日!

 

きっと、「手づかみ食べ」を長く経験してきた子どもと、そうでない子どもの脳の活性化状況は明らかに違いそうですよね?


「手づかみ食べ」の体験があるかないかで未来の成長の角度に影響があると考えられます。
つまりこの手先と口を使った経験が「脳を活性化させる」大きな出発点であり、土台になるのです。

 
「指先を使うことで脳の動きが活性化させる」というのは、いろいろと研究がなされてもいるし、認知症予防には手先の運動が奨励されている例を考えればすぐ理解できると思います。

 

 

でもね。

そうは言っても・・・・。

 


・手づかみで食べさせたら汚いじゃない。

・テーブルも床も、服も汚れて、掃除や洗濯の手間が増えるだけ。

・そもそも別の手先を使った体験でのいいのでは?

 

 

 

こういった意見が一般的なような気もします。

でも、私が伝えたいことは、将来の成長を願って今取るべき選択肢を見極めることなんです。

 

・予め手を綺麗に拭いてあげれば済みます。

・掃除や洗濯の手間は大人が頑張れば済みます。

・そもそも小さなものは口に入れると危ないから、同じような体験は難しいです。

 

 

それでも、こういった考え方に同意されない方もいるとは思いますが、それはそれでいいと思います。

子育てに絶対正解というのはありませんから。

 

 

今回は「手づかみ食べ」の紹介でしたが、もちろんいつまでも手で食べていることを勧めているわけではなく、成長に伴いスプーンやフォーク、お箸に移行していきますからね。

 

 

あと、個人的にも「手先を使うこと」の重要さにはもう1の根拠があります。


「人間と同じようなロボットを作る時に、最も難しいと考えられている技術が手の動き」なんだそうです。

 

 

「人間と同じような手の動き」を作りだすのはまだまだずっと先になるそうです。

 

指先の微妙な力加減が難しいのだとか。


我々はいとも簡単に力を調節していますが、その調節する力は脳が感じる膨大な情報を処理できるからなんですね。

 

 

次回、他にも日常で手先を使う体験をご紹介します!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。